アスベスト事前調査 アスベスト定性・定量分析

アスベスト製品の健康被害について

アスベストは工業製品や建築材料に使われていましたが、2006年に製造、輸入、使用等が禁止されました。
禁止されるまでには、安価であったことや、耐熱性・紡織繊維性や防音性等があり、多くの製品が製造・輸入されてきました。

アスベストが使用された製品や建材の建築物の解体の際に、飛散したアスベストを吸い込むこと、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫、肺がん等になる可能性があると指摘されています。建築物等の解体作業中に、アスベストの飛散による健康被害が懸念されます。

アスベスト事前調査

解体・改修工事の前に適切な事前調査の実施及び届出が必要です。

令和3年4月1日に労働安全衛生法(石綿障害予防規則)並びに大気汚染法が改正されました。事前調査についての改正点は、「設計図書その他の書面による調査及び全ての特定建築材料の有無の目視による調査」となります。
アスベスト(石綿)の事前調査に関する記録を作成し、3年間の保存が義務付けられています。

資格者等による調査の義務付けは、令和5年10月1日から施行されます。

建築物(建築設備を含む)の解体・改修工事を行う際は、資格者等による事前調査の実施が義務付けられます

事前調査を行うことができる資格者
  • 特定建築物石綿含有建材調査者(特定調査者)
  • 一般建築物石綿含有建材調査者(一般調査者)
  • 一戸建て等石綿含有建材調査者(一戸建て等調査者)
  • 令和5年9月30日以前に(一社)日本アスベスト調査診断協会に登録され、事前調査を行う時点においても引き続き登録されている者。

アスベスト事前調査についてのお問い合わせは、メールフォームよりお受付しております。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

アスベスト定性・定量分析について

アスベストの定性・定量分析(アスベストの含有率を分析・検出)では、JIS A 1481-1からJIS A 1481-4までの4通りが定められています。

定性分析
JIS A 1481-1について

実体顕微鏡と偏光分散顕微鏡を使用して行う検査方法です。まず、実体顕微鏡で建材試料を観察した後にアスベスト繊維を抜き取ります。次に偏光分散顕微鏡でアスベストの有無を検査します。

JIS A 1481-2について

X線回折装置と、位相差分散顕微鏡を用いて検査を行う方法です。建材試料を粉体状にして、その試料をX線回折装置で測定し、アスベストの回折角の有無を調べます。その後、位相差分散顕微鏡でアスベスト繊維含有の有無を判定します。

定量分析
JIS A 1481-3について

X線回折装置で、アスベストの定量を分析する方法です。この方法はアスベストの含有率を求めることを目的とした検査方法になります。

JIS A 1481-4について

質量法及び顕微鏡法によるアスベストの定量分析方法です。この方法は偏光顕微鏡を使って、石綿の含有率(%)を分析します。

関連資料

厚生労働省 "石綿障害予防規則など関係法令について".
https://www.mhlw.go/ryuijikou/index_00001.html,(参照 2022-07-01)

環境省 "建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル(令和3年3月)".
https://www.env.go.jp/air/asbestos/post_71.html,(参照 2022-07-01)

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